結納とは両家の間で婚約成立を、古くからのしきたりに従って高価な結納品を両家で取り交わす儀式です。
儀式と聞くとお堅いイメージが沸くので「結婚する事になったんだけど、結納はやらないといけないの?」と近年では疑問に思う若い新郎新婦も増えてきています。
「両家で顔合わせをするから、結納はやらなくても良いと思う。」といった意見も様々…。
ただ、女性側の親にとっては結納をして欲しいと願う親も少なくありません!
せっかく嫁に出したのだから「幸せにします!」という意気込みを儀式に表して欲しいでしょう。
この記事では、結納に対しての様々な意見を取り入れながらメリットとデメリットをご紹介しますので、最後までご覧ください。
結納のメリット
まずは結納のメリットを4つご紹介します。
このメリットをしっかりと読んだ上でデメリットにも目を通して、結納を行なうか行わないか判断してくださいね。
- 親に喜んでもらえる
- 日本の伝統を感じられる機会である
- 結婚する実感が湧く
- 両家の親睦が深まる
親に喜んでもらえる
1つ目のメリットは、親に喜んでもらえるという事です。
結納を行なった新郎新婦の意見の中に「親に喜んでもらえた!」「準備とか必要で大変な面もあるけどやって良かった」という肯定的な意見もあります。
「日本古来のしきたりというのもあり、私自身がやってもらえて嬉しかったから娘にも経験して欲しい」と思う母親が多いのです。
「絶対にやらない」という強く否定的な気持ちではないのなら、ぜひ行いましょう!
日本の伝統を感じられる機会である
2つ目のメリットは、日本の伝統を直接感じられるという事です。
結納は儀式と冒頭で述べましたが、堅苦しいイメージが湧きますよね…。
でも日本の伝統を感じられる機会でもあります。
今は面倒だと思っても時が経過するごとに「大変だったけどやっておいて良かったな」と思う日が来るかもしれませんね。
結納は結婚式前にしかできない事なので、後悔しないように悩むなら行う事をオススメします!
結婚する実感が湧く
3つ目のメリットは、結納をすると結婚する実感が湧く事です。
結婚が決まっても実感がなかなか湧かなかったり、結婚式が終わるまでは「本当に結婚するの?」とふと不安になる事があります。
女性は名字も変わり、親の戸籍から抜けるわけですから不安に思うのも当然…。
しかし結納をする事で「私は結婚するんだ!」という実感が強く湧くようになるので、きちんとした形で結婚したい新郎新婦にはオススメです。
両家の親睦が深まる
4つ目の結納のメリットは、両家の親睦が深まる事です。親同士は結婚する本人とは違って初対面に近い場合が多いので、結婚式前は両家の顔合わせも実施するべきですが結納を行なうとより一層親睦が深まりますよ。
親睦が深まると女性側にとってものすごいメリットになるので、迷っているなら結納を実施すべきでしょう。
結納を執り行う事でお互いの地域文化や金銭感覚、今までの環境を感じ取る事ができて親戚になったらどういう付き合い方をするかイメージもしやすくなります。
結納のデメリット
続いては結納のデメリットについてご紹介します。後悔しないようにデメリットもしっかりと受け止めて両家の間で結納をするかしないか検討していきましょう。
- 出費が増える
- 準備が大変
- 堅苦しさがある
出費が増える
結納をやるデメリットとして大きなデメリットは出費がかさむ事でしょう。
相場ですが結納式で約18万円・結納金で約90万円・結納品の費用が約14万円なので120万円は超えます。
結婚は結婚式費用や食事会、新居への引っ越し費用、行く場合は新婚旅行などかなりの出費が増えるので、予算に余裕がない場合は無理に結納をしない選択も必要かもしれません。
準備が大変
2つ目のデメリットは準備が大変だという事です。結婚式の準備や結婚指輪を購入するのにかなりの時間を要します。
そんな中で結納は、結納金・結納品の打ち合わせをする為新郎新婦だけではなく両家の時間も費やす事に…
ましてや共働きをしてるなら限られた休日を利用しての準備になるので大変でしょう。
両家の間で「結納を行わなくても顔合わせで食事会をするから大丈夫」という流れになれば無理に結納を行わない選択も有りですね。
堅苦しさがある
3つ目のデメリットとして「結納は儀式だから堅苦しさがあって何だか嫌だ…」というマイナスな印象があります。
両家ともカジュアルなスタイルを望んでいるなら、顔合わせという名の食事会をして親睦を深める流れでも十分でしょう。
結納までに準備するもの〜関東式の場合〜
結納をする事になったら何を準備すれば良いのか分からない新郎新婦も多いでしょう。
関東式と関西式で主に分類されますが、関東式をご紹介します!
関東式〜男性側が準備するもの
男性側と女性側でも準備するものが少し異なるので、男性側からご紹介します。
下記の10点をきちんと計画立てて当日までに揃えましょう!
- 結納品(風呂敷・毛せん必需品)
- 手土産
- 仲人様への御祝儀と御車代
- 結納の受書
- 家族書・親族書
- 祝儀扇子
- お線香(神道の場合はロウソク・相手側の親御様が亡くなっている場合は必須)
- 広蓋・ふくさ
- 結納返しの受書
- 宗門書
関東式〜女性側が準備するもの
女性側が結納までに準備するものは下記の11点ですが、必要に応じて用意しなくて良いものもありますが、地域によって違うので事前に調べておきましょう。
- 結納返し(風呂敷・毛せん必需品)
- 引き出物
- 掛軸
- 祝膳・お茶・茶菓子
- 仲人様への御祝儀と御車代
- 結納の受書(男性側で用意していない場合)
- 家族書・親族書
- 祝儀扇子
- 広蓋・ふくさ
- 結納返しの受書
- 宗門書
結納品の詳細などは他の記事でご紹介していますので、合わせてご覧ください!
両家の顔合わせまでに準備するもの
結納は行わない代わりに料亭やオシャレなレストランなど畏まった場所で、両家の顔合わせをする新郎新婦が多いのです。
顔合わせまでに結納と同様に準備する事があるので、下記の通りご紹介します!
- 食事会のイメージをする
- 日程を決める
- お店選び
- 当日の服装
- 当日の進行を決める
- 手土産を用意する
食事会のイメージをする
両家の顔合わせをする事になったらどういう食事会にしたいかイメージをしましょう。
決まりや堅苦しい感じにはならないように、二人で当日の流れや費用、お店のジャンルなどを最初に話し合っておくと、後の決め事がスムーズに進みますよ!
日程を決める
顔合わせは両家への結婚挨拶後に予定するのが多いです。
二人が共働きなら二人の休日に合わせるのが優先ですが、両家の都合も確認しながら大安や友引など縁起の良い六曜を選んで調整しましょう。
大安の日が取れなくても友引の昼以外なら吉なので友引にしたり、午前中が良い先勝か午後が良い先負、11時〜13時が良い赤口など大安以外にも、時間帯によって吉があります。
お店選び
日程が決まったらお店を選ぶのですが両家の好みを取り入れて、無難なジャンルのお店を選びましょう。
立地的にも両家が近ければお互いがアクセスしやすいお店が良いですね。もしこの段階で結婚式場が決まっていたら結婚式場内のレストランを利用するパターンも多いです!
お店によっては結納用、顔合わせ用のメニューを用意しているお店もありますが、一般のコースメニューを頼むパターンもあり、コースメニューだとゆったりくつろげるのでオススメですよ。
アレルギーや苦手な食材の確認も忘れずに!
当日の服装
服装はお互いの印象を左右する大事なポイントです!男性はスーツ、女性はドレスコードといった決まりがないからと言って普段着はNG。
男性はカジュアルスーツ、女性はワンピースにジャケットを羽織ったりカジュアル過ぎなければ印象が良くなります。
当日の進行を決める
当日の進行を決めるというのは、両家の親睦が深まる事を目的にしてただ単に食事をするのではなく、軽く自己紹介や子供時代の事を話したり、記念撮影などをして演出を考えておくと良いですね。
会費の負担割合を決めておくと会計時に「うちが払います」「いいえ、うちが払います」など女性特有のやり取りが無くなりスムーズに会計できます!
手土産を用意する
手土産を持参するのが常識になりつつありますが、必ず前日までに用意しておきましょう!
選び方としては生物や賞味期限が近い物は避けてくださいね。
相手側の親の好みを事前に確認して、好みの物を渡すとより一層好感度が上がるでしょう。
【まとめ】
結納のメリットとデメリットについての解説、また結納や両家の顔合わせまでに準備するものや準備する事についてご紹介しました!
結納と一言で言っても準備する物が多かったり、時間を要したり費用がかさんで実施しない方向になってしまう事もあります。
それでも一生の事なので女性側の親が「ぜひやって欲しい」と願ってるなら、実施する事をオススメしますよ!